前回は事業再編における移転価格の基本的な考え方(事業再編に係る取引を正確に描写する、事業再編の理由や期待収益を見積るなど)について解説しましたが、今回はその続編になります。 ...
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税務レポート(第155回)
事業再編に伴う移転価格ー1
グローバルに展開している企業の中では時々起こる事業再編ですが、事業再編で起こる取引や契約変更などは一般的に移転価格課税が課せられるOECDモデル租税条約第9条(特殊関連企業の課税)の対象であることを理解する必要があります。事業再編といっても...
税務レポート(第154回)
DGT(居住者証明書)の必要性
海外にロイヤリティや金利、配当の支払いやインドネシア法人の保有株式の譲渡/売買をする企業は海外サービス源泉税(PPH26)の税率を20%から減税、免除するために、取引先(あるいは株主)から居住者証明書(Form-DGT)を発行してもらい税務...
税務レポート(第153回)
駐在員事務所の見做し所得税(PPH15)
建設駐在員事務所を除いて駐在員事務所は収益活動が出来ない団体になりますが、収益に関係した活動を行った場合は対象取引の申告と納税が必要になります。裏を返せば収益活動は出来なくても税務的には収益に関与した営業活動が行えるということになります。...
税務レポート(第152回)
立替金の税務
日頃、個人の支出でも発生する「立替」ですが、会社間で行われる場合は立替の手続きや保管されるべき書類が整っている必要があります。例えば、A社がC社から受けた請求書を立て替え払いし、B社に立て替え請求する場合の手続きは以下の通りになります。...
税務レポート(第151回)
インドネシア税制と国際比較
「徴税や税法」に関する議論は多くの国で物議を醸し出します。国家にとって徴税システムは国の財政や国家の繁栄を左右する真剣な議論になります。また、経済発展と徴税などのインフラ整備のどちらの方が先かという鶏と卵の議論にもなるだけに難しい問題です。...
税務レポート(第150回)
各種税金の見直し(酒、たばこ、娯楽税)
インドネシアはたばこ天国と言われるほど、煙草の価格が未だに日本の半額程度であり、日本よりも喫煙できる場所が多い国です。2022年の統計局データでは、15歳以上喫煙者は28%(20歳以上では30%超)でありますが、電子たばこの記述がないため、...
税務レポート(第149回)
保税工場とKITE
インドネシアで輸入材料を使用して、インドネシア国外、もしくは保税工場に対して販売している製造業は原則的に保税工場(PDKB)のライセンスを税関局から取得して運営していると思います。しかしながら、時代の流れで輸出向け取引が減少している会社は、...
税務レポート(第148回)
外形標準課税制度の規定変更
インドネシアでは、特定条件下の課税業者、個人事業主に対して収入(売上)に対して税金を徴収させる方式を採用していましたが、財務相令2023年164号で約5年ぶりに規定の変更がされています。 ...
税務レポート(第147回)
個人所得税計算方法の変更(2023年政令58号)
昨年、現物給付に伴う税制が改正されたことで納める税額が増加した企業が多かったと思われます。税額の増加以外にも所得税計算をする職員の負担も増えたのですが、2023年12月27日付の政令58号で、新たに個人所得税の計算方法が変わります。今回は2...
税務レポート(第146回)
インドネシアの税収について
インドネシアの税法は納税者が自主的に納税するような仕組みというよりは、国が税金を取りこぼさないように納税させる仕組みになっています。例えば輸入やサービス取引については原則的に先に税金を支払うPPH22(輸入時の前払法人税)、PPH23(国内...
税務レポート(第145回)
暫定還付制度の現在
インドネシアで経営される中の悩みの一つである税還付ですが、通常の手続きで還付を行う場合、還付が実行されるまでに決算月から18カ月前後かかることが多いのですが、暫定還付制度を受けると還付までの期間を早めることが可能です。今回は暫定還付が実際に...