1990年から、アルバイトをしてお金を貯めては、大学の休みごとにインドネシアを旅行していた。当時は60日までビザが不要だったので、いられるだけいて、気の向くままに国内を旅していた。バックパックを背負い、長距離バスや鉄道、フェリーを乗り継ぎ、ロスメンと呼ばれる安宿に泊まる旅は、当時は30日間で100万ルピアもあれば十分に楽しめた。それでも、離島への旅の魅力に目覚めたのは2000年を過ぎてからのことで、当時はせいぜいジャカルタ、ジョグジャカルタ、遠くてロンボク程度にまでしか足を伸ばしていなかった。
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<武部洋子> 東京生まれ。大学で第二外国語としてインドネシア語を選択して以来、インドネシアにどっぷりはまる。1994年に卒業と同時にジャカルタに移住、2013年にはインドネシア国籍を取得。職を転々としたのち、現在はフリーランスのライター、コーディネーター、通訳/翻訳業に従事している。著作に『旅の指さし会話帳②インドネシア』(株式会社ゆびさし)など。
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