作成者:稲葉 光丞
インドネシアの世界的観光地として誰しもが知るであろう、バリ島。そんなバリ島に次ぐ、有望な観光地ロンボク島へ先日行ってきまして、感じたことを綴りたいと思います。
ロンボク島はバリ島東部に位置しており、ジャカルタから飛行機で2時間、バリ島からは30分程でアクセス可能で、「千のモスクの島」という異名を持ち、イスラム教徒が多い島です。また、真珠の養殖地、ツーリングスポット、ダイビングスポットとしても有名です。レンタカーを借りドライブしましたが、広々とした景色やどこまでも続くまっすぐな道が途中途中垣間見え、北海道の大自然を彷彿とさせてくれました。
インドネシア政府は、ロンボク島のマンダリカ地域を観光経済特区に指定し、「新たなバリ」として位置付けています。多くの外国人観光客の誘致による外貨収入の増加や地域経済の活性化を促し、また、税制優遇や投資インセンティブも用意し、外国直接投資の拡大も期待されています。例えば、一定の投資額を満たすことで法人税が最大100%減免されるほか、通常は5年間に限定される欠損金の繰越期間が最大10年間まで延長される場合もあります。今年10月には、昨年9月に続き、マンダリカ・インターナショナル・サーキットで、Moto GPが開催予定です。マンダリカ・インターナショナル・サーキットへ足を運びましたが、大会開催期間以外の時期でも、中に入ることが出来ました。海沿いに面しており、立地は最高でした。
続いて、ロンボク島の方の人柄についてですが、真面目な方が多いと聞くことがあります。具体例を挙げますと、ジャカルタ近郊にある某日系物流関連企業様は、インドネシア人従業員の大半をロンボク島出身の方で固めていらっしゃるそうです。理由を聞くと、「とても勤勉だから」と仰っておりました。また、海外労働者派遣分野におきましては、日本の受け入れ先企業様から、真面目な故に、ロンボク島出身の人材を採用したいという声もあるそうです。(特に、特定技能「農業」人材)
実際、ロンボク島の街を歩いてみた結果、読者の皆様も何度かジャカルタ周辺でお見かけしたことがあるであろう、‘道路脇などにずっと座って談笑したり、佇んだりしている人’の姿はあまり見かけず、黙々とそれぞれの持ち場で何らかの作業(あるいは仕事)をしており、島全体にどこか引き締まった空気を感じました。ただ、レストランやショップ店員の方の接客については、少々愛想が不足している気がしたので、改善の余地は大いにあるなと思います。
最後になりますが、比較的静かな場所でリゾート気分を味わいたい方は、ロンボク島はぴったりの場所かもしれません。筆者も是非再訪したいと思っています。また、インドネシアでの事業展開をご検討されている企業様におかれましては、ロンボク島への進出も一つの選択肢として持っても良いかと思います。弊社では、ロンボク島への進出も含め、インドネシア進出支援も行っておりますので、是非、お気軽にお問い合わせください。
以上